オーダーカーテンで選べる代表的な生地やそれぞれの特性、カーテンの基本の使い方などお伝えしています。
光沢のあるリッチな生地だったり、温かみのある天然素材だったり、カーテンは使用している生地によっても、さまざまな質感が楽しめるものです。生地にはそれぞれが持つ性質があり、カーテンは、使用する生地によって効果や役割が変わってきます。
オーダーカーテンで選べる基本の生地には、次のようなものがあります。
●ドレープ(ドレーパリー)
外側に付けるカーテンを代表するのが、厚手の織物で作られたドレープカーテン。ドレーパリーとも呼ばれ、生地の色や柄、手触り、機能性もさまざまなものがあります。カーテンとしての役割は、断熱&保温、遮光、プライバシーの保護、防音吸音など。生地にある程度の厚みがあって、糸を細かく織って作られていることから、光や冷気を通さず、生活の快適さをキープしてくれます。
●プリントカーテン
ドレープカーテンの一種で、無地の生地に後からプリント加工を施したもの。大きな花柄や幾何学模様など、色とりどりのカラーや大胆なデザインが楽しめるのが魅力です。価格は比較的安価なものが多いものの、あまりに格安の生地は仕上がりも安っぽくなるので要注意。
●天然素材(綿100%)
ナチュラル系のカーテンに多いのが、綿100%で作られたもの。天然素材ならではの温かみがあって、肌触り、発色ともに優れています。光もほどよく通して心地良いですが、ドレープカーテンとして使う際は、夜の遮光効果は付いていないものがほとんどです。
●レース&トランスペアレント
ドレープの内側に付けるカーテンを代表するのが、レースカーテン。レースの他には、織物で作られたトランスペアレントという生地もあります。どちらも、日中の日射しを和らげたり、室内のプライバシーを守る効果がありますが、最近はより透過性が高く、中からは景色が見えるのに外からの視線はしっかり隠してくれる、ミラーレースカーテンが人気です。
●ケースメント
ドレープとレースの中間の役目をするカーテンで、レースよりも太めの糸でざっくりと編まれているのが特徴。オーダーカーテンではあまり見かけないですが、カーテンは付けるほどじゃないけど家具の日焼けを抑えたい場合などの和室の縁側や廊下でよく使われます。
カーテンは、光を遮るだけじゃなく、生活の中でより暮らしやすくするためのさまざまな役目も持っています。下記に基本の使い方をまとめたので、オーダーカーテンを注文する際は、こちらも参考に選ぶとより良いカーテンが作れるかもしれません。
カーテン本来の効果が、日中の日射しや朝日、西日などの太陽光を和らげること。ドレープカーテンなら、朝日を遮断することで快眠を促したり、レースカーテンは日中の強い日射しを和らげて家具の日焼けを防止する効果があります。
外からの光だけじゃなく、室内の目隠しをするのもカーテンの重要な役目。夜は遮光カーテンで室内の明かりを漏らさないようにしたり、日中はレースのミラー効果で、光を反射させて室内を外から見えないようにします。
窓から入ってくる外気をカーテンが防いでくれるので、冷暖房の効率アップにも役立ちます。節電効果を高めるには、遮光+防音などの機能が付いたよりしっかりとした生地を選ぶのがポイント。
同じく窓から入ってくる外気を防ぐことで、夏は灼熱地獄から室内を守ったり、冬は室内を温かく保つ効果があります。
意外に知られていないのが、カーテンで光を調整する方法。カーテンの遮光レベルや選ぶ生地の薄さによっては、室内に入る光の量を好みの明るさにできます。日中、優しい光に包まれれば、居心地も格段に良くなりそうですね。